『社会運動の戸惑い:フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』を読んで
私はジェンダーフリーに関して詳しくはありません。おぼろげに理解しているくらい。バックラッシュは言葉を耳にした事がある程度です。ただ、そんな自分でも抵抗無く読めました。もちろん当時の状況を知っていればより理解は深まったと思いますし正直、すべてを理解したとは言いがたいですが。
この本の中で荻上チキさんが『それぞれの思想を持つ者が、それぞれの「論壇」の中で、勇ましく声をあげる。その声が響き合うことで、反目する当事者同士が互いに恐怖心を抱きながら、運動性を先鋭化させていく。このような係争は、いずれの運動にも関わらない市民たちに対して、何をもたらすだろう。』と書いています。
非常に心に残りました。いろいろな運動に当てはまる普遍的な問いかけではないかなと思いました。
社会運動の戸惑い: フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動
- 作者: 山口智美,斉藤正美,荻上チキ
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2012/10/31
- メディア: 単行本
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