いがらしみきお『I【アイ】』第2集を読んで
昨年の夏以来1年ぶりの新刊。とにかく楽しみにしていた。
この漫画は人が触れてはいけない領域に踏み込んで描かれていると思った。人が不用意に首突っ込んだら心のキャパシティを超えてしまいそうな“何か”。それが何かは分からない。人ごときじゃ測り知れない壮大なモノ。
この第2集では読者の代弁者のごとく人間の理屈をこねくり回してくる人物が出てくる。そして、ある種の答えを提示してくる。
読後、しばらくは余韻に浸ることだろう。否、浸るなんて生やさしい感じではない状況に陥るはずだ。